聖 天 堂

左手奥に見える奥殿の絢爛豪華なこと! 2012.7.15
斎藤別当実盛が聖天宮を開創したのは治承3年(1179)。それから何度も修復・再建されて来たが、江戸時代初期、災火のため中門を残して焼失している。 現存するこの本殿は、江戸時代中期に再建されたもので、奥殿・中殿・拝殿よりなる権現造である。
最近、保存修理の大工事(平成15年〜平成23年)がなされたので、遠くから見ても奥殿の絢爛豪華なこと、まさに日光の東照宮の装飾に迫るほどのものである。また本殿側面には、左甚五郎作の「猿を救う鷲」をはじめ多数の美しい彫刻が施されていて、装飾建築の真骨頂と云うところだ。
鎌倉時代から知られるこの建物の装飾は江戸期の日光・東照宮につながっていくものなのだろう。何しろ日光へ向かう宿場町にあるのだから。