
哲学堂公園かつて、この近くを通ると、遠くから異様な塔が目に付いたものだった。 モスクのようでもあるし、ビザンチンの伽藍の明り取りが・・・・とも思わせるものであった。 そしてこの地域を「哲学堂」とも云われていたので、そんな関係の建物なのか?という思いでいた。 水の塔![]() 2006.8.20 鉛筆・透明水彩 この建造物の正式名称は「旧・野方給水場配水塔」。 というよりも「中野区立みずのとう公園内震災対策用応急給水施設」というのが正式名称。 調査・設計は工学博士中島鋭治に委嘱されたが中途で死去、工学博士西大條覚に引き継がれ、昭和6年(1931)に完成した。 四聖堂(哲学堂)と六賢台![]() 四聖堂(左) と 六賢台(右) 2003.8.30 鉛筆・透明水彩 公園内にはいろんな趣向の建物が建っているが、この2建物が正面入り口から入ったところで目にするものだ。 ![]() 2006.4.9 鉛筆・透明水彩 ![]() 四聖堂 3段の蔀戸開閉方法 園内どの建物も、名前(館名)もユニークなものばかりなのだが、まずは四聖堂。 六賢台はお寺で見る塔とは大違いで、中心にあるべき芯柱もなく階段だけで、窓が開かれてない壁の部分は書棚になっている。 最上階(3階)天井には大きなフックがあり、鐘楼として機能していたと推察されるのだが、あの狭さからは火の見櫓の鐘程度のものしか吊せなかったであろう。 三學亭と六賢台![]() 左:三學亭(2005.12.18) + 右:六賢台(塔)(2003.3.9) 鉛筆・透明水彩 三學亭は三角山につくられた三角形の四阿。 なんとも難しい仕事をしている。 宇宙館(講堂)![]() 左の小山にあるのは三學亭 2007.02.10 鉛筆・透明水彩 木造方形平屋建の土間建物に45度平面を回転させた畳部屋(講義室)があり、それに合わせたように入口ポーチも建物出隅から45度振った平面になっている。なんともあまのじゃくなプランなのだ。極めつけは屋根頂部の棟で、烏帽子がついている。 その他の主な建物哲理門(妖怪門) 四聖堂の正門にあたり、仁王の代わりに門の右側に天狗、左側に幽霊の彫刻像が入ってる。なんとも不気味! 絶對城(図書館・読書室) 木造二階建、中央には大きな吹抜があり上階は閲覧室。当公園創設者・井上円了の蔵書を中心とした図書館であったが現在はなにもない。屋上には展望台もあったとも聞くが未確認。 その他 無盡藏(陳列所)・髑髏庵(休憩所・事務所)・常識門・・・・等々・・・
Mozilla, Chrome, Opera & I.E. に対応(20150123) |
|問合せ |
copyright©2004-2016 Capro All Rights Reserved
このサイトの掲載記事、図、音源などの無断転載を禁じます。著作権は《きまぐれスケッチ》《Capro》またはその情報提供者に帰属します。