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くさぎ(臭木)

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日高市・楡木辺りにて 2009.08.01 鉛筆+透明水彩

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花の一部分スケッチ 2009.08.01 鉛筆+透明水彩

 漢名を調べていたら何とたくさんの名前が付けられていることか!それだけ愛されている植物だと推察する。それに比べて我が国では臭い木だと見向きもされない。しかし匂いは葉だけで、花は良い匂いがするのだ。それを知っているのは蝶々だけ。それにしても中国では桐の字が充てられているのはどういう訳か?
 俳諧では、「常山木(くさぎ)」はくさぎの花をさし、「常山木の花」「常山木の実」とともに秋の季語とのこと。風流人はちゃんと理解している。

(や)
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飯能市・下畑で見つけたくさぎの実 2016.10.21 鉛筆・水彩

 新しい発見がありました。このきれいな花の実! 赤い花びらのようなものは雌蕊の子房で、花柱の下にあるふくれた部分が大きくなって弾けたもののよう。その中にある青い実が種で、赤く縁取られた中の青い宝石のように輝く実はきっと小鳥の好物なのだろう。あの甘い香りのする花の実だから・・・
 夏にはアゲハチョウがたくさん集まる、そして捕虫網で蝶を追う子供達の友「臭木(クサギ)」の実がこんな素晴らしい実を付けていたとは!


くさぎ(臭木)

 熊葛(くまつづら)科 (落葉、広葉、低木)
別 名: 「クサギリ」、「クサギナ」
英 名: [Harlequin glorybower]
似た花: 「ぼたんくさぎ
漢 名: 臭梧桐、山梧桐、泡花桐、海州常山
原 産: 日本、中国、台湾、朝鮮に分布



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