
入間川散策所属している合唱団が定演間近とあって、この日の練習は朝から・・・川辺の練習場をそこそこにして川下りの散歩。今年は日本近海に次々に台風が発生し、久しぶりの快晴は真夏の光。名栗川が入間川となって阿須丘陵にかかると大きく迂回するあたり、広い川辺の公園内では野球の掛け声で賑わっている。 阿須の流れ橋この橋は公園の施設ということだろうか?対岸からも行き来できるように最近架けられたもののようだ。それが次々に襲ってくる台風で流されてしまった! しかしこれは意図したこと。全国には増水時にも流されないように欄干のない沈下橋・潜水橋がある。しかしここは材木を筏にして江戸まで運んだ川で、増水時には大量の流木が流れて昔から木製橋は壊されてきた。それを回避するためにこのような「流れ橋」が考えられたと思われる。 ![]() 阿須の流れ橋 2016.09.17 鉛筆・水彩
この橋には最新設備が供えられてる。橋脚は堅牢なコンクリート製。固定されていない木製橋桁は鋼製フレームで変形しないように作られていて、鋼製ロープで橋脚に繋がれている。現代の「流れ橋」は斯くあるべきか!? ここまで大きな橋脚は激流には堪えても、抵抗が増し水位は上がる。そのため鋼製フレームで大変重量のある橋桁であっても度々流される。そして、その橋脚の復旧作業の日数・費用は相当なものだからたびたびは直せない。これが問題だ! 流れ橋のその後
午前中から合唱練習があり、会場が入間川畔・昨年訪れた流れ橋の傍なので練習後にまた行ってみた。 前回は昨年の秋、台風で流された橋だった。 ![]() 入間川の流れ橋 2017.03.23 鉛筆・水彩 今回は架け直されて正常な姿に・・・前回の右岸と違い、左岸からは阿須丘陵が目の前に見えるはずだが、大きく迂回する場所でもあり、周辺は広く川辺となっている。だから山との距離はかなり隔てている。 阿須の花々![]() 阿須辺りで迂回する入間川 2016.09.17 鉛筆・水彩 川辺には曼珠沙華の花があちこちに咲き誇っている。そして川辺に踏み込むと大樹の陰に顔を覗かせる花々・・・・上流から流された球根が根付いたものだろう。 この辺りの丘陵を阿須丘陵というが、その先の加治丘陵との区別がつかない。そこで調べてみた。(国立国会図書館・近代デジタルライブラリー・新編武蔵風土記稿) ![]() 川辺を覆うくずの蔦 2016.09.17 鉛筆・水彩 川にたどり着くまでの蔦の繁茂。まさに真夏の光景だ。しかしこの花の見事さはなんなのだ! 旧加治鉄橋まで![]() くずの蔦と曼珠沙華 2016.09.17 鉛筆・水彩 葛と曼珠沙華に導かれるようにして辿り着いた入間川に架かる西武池袋線の新旧鉄橋。朝からの練習と久しぶりの好天で飲み物も空っぽとなり、これにて帰宅の途に・・・・ 旧加治鉄橋 (この年の七夕の日に訪ねたものを追加しておく)西武池袋線、終点の一つ手前駅「元加治駅」の直ぐそばに取り残される事のない鉄橋が ある。電車で通るたびに気になっていた鉄橋。下車する機会があったので訪ねてみた。 ![]() 取り残された旧加治鉄橋 2016.07.07 鉛筆・透明水彩 「元加治駅」は荒川の支流・入間川に面する飯能市の駅。対岸は入間市の「仏子駅」。単線の時代はこの鉄橋が活躍していたが、複線化とともに新鉄橋に架け替えられて廃止されたもの。しかしそれをそのまま残しているとは!今流行の言葉「レガシーの継承」? それはともかく電車から見るのとはかけ離れて下まで来ると大迫力。決して高いとか長い・・・ということではなく、歴史が刻んだ鉄橋の梁の錆と橋脚の古びた煉瓦積。現代の常識からいうと鉄筋コンクリートが主役になるはずだが一切使われず、煉瓦積みの橋脚には天端の笠石、上流側の切石積み水切りで激流にも保護されている。鉄骨の梁はやがては朽ちてしまうだろうが、橋脚だけはコンクリートや鉄筋を使わないから建設当時の姿を保ち続けることだろう。そんな昔からの技術が羨ましい。 今の技術を無言で批判しているように聞こえて今流行の言葉「リノベーション」は出来ないものか?と思いつつ後にした。 飯能河原の春この日は午前中一杯、合唱講習会の行われる日。 夜は合唱練習があるため一旦帰宅するよりは、意外と知らなかったこの時期の飯能河原で時間を弄ぶことにした。 ![]() 2019.07.30 鉛筆・パステル 天気は快晴、気温が上がると飯能河原の水面から水蒸気が立ち上がるのだろうか?茫茫とした風景。山の木々は新芽が芽吹き、桜もそれに合わせて咲き始め、デッキで転た寝・・・ ![]() 2019.07.30 鉛筆・パステル 万歩計17,000歩のご褒美!希な大型台風が関東地方に直撃すると連日の報道アナウンス。その前触れか久方の快晴。この日は朝から合唱練習、夜の練習までタップリある時間を有効利用して入間川伝いで一駅分歩いた。 ![]() 飯能河原渓谷の断崖絶壁に建つブルワリーレストラン 2019.10.10 鉛筆・パステル 時々練習場となる飯能市東南端の公民館から飯能河原までは直線距離にして4Km程? 迂回して流れる入間川に沿って歩くからその倍はあろうか。
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