かきつばた(杜若・燕子花)
隅田川・堀船辺りにて 2010.04.10 鉛筆+透明水彩
ようやく出会えたカキツバタ。 東シベリア、中国北部、朝鮮、日本各地の池沼に生えるので原産地は確定出来ない。
何れ菖蒲か杜若・・と区別が付かない喩えだが、水辺に咲くのがカキツバタ。
アヤメの網目模様がなく、ショウブの特徴である主脈のある葉でなく、広幅なのでカキツバタと確信した。 ここ隅田川の護岸の外縁は低湿地でもあり、生育するに十分な環境を確保してくれているのだろう。
江戸時代前半にはすでに多くの品種が成立し古典園芸植物の一つだったが、江戸時代後半には大いに発展したハナショウブに取って代られあまり注目されなくなってしまった。この華麗さは多分園芸種なのだろう。
日本画でよく見る八つ橋と一緒に画かれた大群の杜若は、いたってシンプルな形をしている。そんな花を見てみたいものだ。
■ JISでの定義色
あやめ色(JIS慣用色名)
かきつばた色(JIS慣用色名)
かきつばた(杜若・燕子花)
文目(あやめ)科
英 名: [Japanese water iris], [Rabbit ear iris]
似た花: 「アヤメ」「ハナショウブ」「キショウブ」「ジャーマンアイリス」
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